結婚相手の理想と現実

自分の考えは無謀すぎたのだと、真摯に反省するところから婚活がスタートしました。そして私は「思いやりのあるプチリッチな男性と結ばれる」という最高の勝利を手にするために、婚活についてとことん研究し、戦略を練ったのです。

本来は考える前に体が動いてしまうタイプなのですが、突きつけられた現実があまりに厳しすぎて、考えざるを得なかった。

そして、わかったこと。

私が望んでいた年収1000万円以上の独身男性は、独身男性のうち0.4%しか存在しないこと。つまり250分の1の椅子取りゲームで勝ちぬかなければならないってこと。

一夫一妻制の日本でそうした望みを叶えるためには、0.4%の絶滅危惧種並みの男性に選ばれる女にならなければならないということでした。

こんな状況を反映してか、昨今は「三平男子」(平均的な年収、平凡な外見、平穏な性格)を求める声が増えています。ただし、婚活女子たちが希望する平均年収とは、682.6万円(平成24年度結婚情報センター・ノッツエ調べ)。

ところが現実の男性の平均年収は511万円(平成25年度、国税庁調べ)。

ちなみに、この平均年収は40代、50代の既婚者も含むので、もう少し若い独身男性に限定したら300万~400万円ぐらいの人がほとんど。

さらに、あなたが求めるものが年収だけでなく、価値観だとか、清潔感のある見た目、コミュニケーションカなどと注文をつけ始めた日には、白馬の王子様なんて蜃気楼のような存在です。

いかに理想と現実が乖離しているか、ご理解いただけますでしょうか?

 

婚活市場は女高男低

「イイ女はいくらでもいるのに、イイ男が全然いない!」

こんなことを書くと、「おまえは何様だ」とお叱りの言葉が飛んできそうですが……。

これは私が本格的に婚活を始めたころの率直な感想です。

意を決して婚活パーティーに参加すれば、美人で仕事もできて友達もたくさんいる、プライペートも充実していそうなレベルの高い女子は、いくらでもいました。

一方、男性陣ときたら!

なんだか冴えない、話もつまらない、仕事もできなさそう……。

釣書的に高スペックな男であっても、見た目がキモかったり、挙動不審でコミュ障の疑いがあったり、散々自分はお金持ちだと自慢をしたくせに、安い居酒屋チェーン店での食事代をワリカンにしたり……。うんざりする輩はいくらでもいる。

そして、ごくごくわずかなまともな男の前には、婚活女子たちの長蛇の列。

結婚相談所の説明会に参加してみれば、「首都圏には約4万5000人ほどの男性会員様がおりますが、その中で年収800万円以上の男性は100名程度です」という、衝撃の現実をアドバイザーのお姉さんに告げられる。

ちなみに、その結婚相談所には年収1000万円以上という括りは存在せず、最上級の括りが年収800万円以上。男性陣全体をざっと見渡しても、年収400万~500万円がほとんどでした。

ここで、婚活界の不都合な真実を1つ。婚活市場の男女比は、男3‥女7なんだとか。男性側の圧倒的な買い手市場であり、「女は選ばれてなんぼ」なのです。

婚活市場は「女高男低」です。

「年収5000万円以上のお金持ちすぎる男性は何かとクセがあって大変だから、2回目の結婚相手は年収1000万円ぐらいあれば十分かな。お金がすべてではないし、お金があっても幸せとは限らない。経済力よりも思いやりがある人、心が通い合うことを重要視したい。私ってば、なんて謙虚な女なのかしら」

こんな高すぎる理想と自己評価を抱いていた私は、いきなり出鼻をくじかれ絶望の淵に突き落とされました。

しかも、婚活を始めたばかりのころの私はバツイチで無職、ひとり暮らし用の部屋を借りようとしても無職ゆえに入居審査すら落ちる31歳、はっきりいって底辺も
いいところ。完全に自分の価値を見誤っている痛い女であり、「戯れ言は慎みなさい」という声が四方八方から聞こえてきそうな女。それが私でした。